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接着剤の豆知識ブログ

記事公開日

EVAでもPURでもない選択肢-ポリオレフィン(PO/MPO)系ホットメルトとは?

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製本工程において広く使用されるホットメルト系接着剤は、これまで主にEVA系やPUR系が中心でした。
その中で近年、第三の選択肢として採用が進んでいるのがオレフィン(PO/MPO)系ホットメルト接着剤です。
オレフィン系ホットメルトは、EVAと同様の設備で使用できる扱いやすさを備えながら、加熱による変色の抑制や臭気・煙の低減など、製本現場で日常的に発生するトラブルの改善が期待できる接着剤です。また、パッケージや段ボール封緘などの包装分野においても使用可能であり、用途の広がりという点でも注目されています。
この記事では、製本用途を中心にオレフィン系ホットメルトの特長や、従来のEVA・PURとの違いについて解説します。

目次

製本現場における課題

製本の現場においてホットメルト接着剤は広く使用されていますが、以下のような課題に悩まされる場合も少なくありません。
●加熱による接着剤の変色
●糸曳きによる外観不良
●煙や臭気の発生
●頻繁な清掃・メンテナンスの負担
こうした日常的に発生するトラブルの多くは、現在主流であるEVA系接着剤の特性によるするものであり、改善のためにPUR系接着剤を検討する企業様も増えています。
しかし、PUR系接着剤は高い接着性を持つ一方、湿気反応型という性質上、硬化後に再溶融できないため材料ロスが発生しやすくなります。また、糊釜の切替えや管理・清掃が必要であり、運用面での負担が大きいという課題もあります。

オレフィン(PO/MPO)系ホットメルトとは?

こうした背景の中で、近年注目されているのがオレフィン(PO/MPO)系ホットメルト接着剤です。
製本用接着剤はこれまで、扱いやすいEVAか、高性能なPURかの二択で検討されることが一般的でした。しかし、それぞれに課題があるため、用途や使用環境によっては最適と言えないケースも存在します。
オレフィン系ホットメルトは、こうした従来の選択肢に対して、「EVAの扱いやすさ」と「PURに近い性能」を両立する中間的な接着剤として位置づけられます。既存のホットメルト設備で使用できるため、導入するハードルが低く、現場を大きく変えずに改善を図ることができる点が特長です。

製本用途におけるメリット

製本用途では、主にローラー塗工での使用が中心となります。
オレフィン系ホットメルトは、熱安定性に優れているため、長時間の連続使用においても加熱による状態変化(変色など)が生じにくく、塗工状態を維持しやすい点が特長です。これにより、塗布量のバラつきや接着不良のリスクが抑えられ、製品品質の安定につながります。
また、糸曳きが少なく、仕上がりをきれいに保つことができます。糸曳きは外観不良だけでなく、周辺部材への付着や後工程でのトラブルの原因となる場合もあるため、その発生を抑えることでトラブルの低減にも寄与します。
さらに、煙や臭気の発生も少ないため、糊釜周辺の環境が改善され、作業者の負担軽減や作業性の向上が期待できます。

加えて、主にノズル塗工で使用する包装用途においては、炭化しにくい特性によりノズル詰まりが発生しにくく、設備トラブルの低減やメンテナンス頻度の抑制にもつながります。

コスト・運用面での効果

オレフィン系ホットメルトは、性能面だけでなく、運用やコスト面の改善にも効果が期待できます。
まず、EVAやPURよりも比重が低く、同じ塗布量であっても必要な重量が少なく済みます。使用量自体を抑えることができるため、材料コストの低減につながる点は大きな特長です。
また、炭化の抑制により清掃・メンテナンスの負担が軽減され、トラブル対応や清掃に要していた作業時間の削減、ひいては生産効率の改善にもつながります。
さらに、PUR使用時のように糊釜の入替えや厳密な管理を必要としないため、既存設備のまま導入できる点もメリットです。設備投資や運用負担を抑えながら改善を図りたい現場にとって、オレフィン系ホットメルトは現実的な選択肢となります。

まとめ

製本用接着剤はこれまで、EVA系とPUR系のいずれかを選択することが一般的でした。オレフィン系ホットメルトは、EVAでは課題が残るものの、PUR導入にはハードルがあるという現場において、その中間に位置する第三の選択肢となります。

接着剤は品質や生産性だけでなく、作業負担やコストにも影響を与える重要な要素です。現在ご使用中の接着剤について、
●炭化やノズル詰まりによるトラブルが頻発している
●糸曳きによる外観不良が課題となっている
●清掃やメンテナンスの負担を軽減したい
●PUR導入の検討を検討しているが、運用面で不安がある
といったお悩みがございましたら、接着剤の見直しによって改善できる可能性があります。
用途や設備に応じた最適な製品のご提案やサンプル評価にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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