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PUR

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PUR

ウレタン系反応型ホットメルト形接着剤です。
PURとは、ポリウレタンリアクティブ(Poly Urethane Reactive)の略です。

ポリウレタン系の未硬化樹脂(プレポリマー)を主成分としており、英語でPoly Urethane Reactive Hot Melt Adhesiveと表記されることから、頭文字をとってPUR、PURHM、PURHMA、PURホットメルト、などと呼ばれます。

 
 

PURとは

空気中の湿気や被着材質に含まれる水分と反応して硬化する性質を持っている為、使用前のPURは密封状態で包装されています。常温常圧下では固体であり、包装を開封して湿気などの水分に触れる環境に置くと反応が始まり、更に丈夫な固体へと変化します(硬化反応)。未反応の状態であれば加熱溶融と冷却固化のサイクルを繰り返すことが出来ますが、反応が進むにつれて加熱溶融しにくくなり、遂には加熱溶融しない丈夫な固体になります。このように、ウレタン系反応型ホットメルト形接着剤は、通常のホットメルト形接着剤と反応型接着剤(エポキシ系接着剤など)両者の性質を併せ持った接着剤になります。

一旦、反応が終了してしまえば強靱な皮膜を形成し強力な接着力を発揮します。
反応が終わったPURホットメルトは再び熱で溶解される事はありませんので耐熱性、更には耐寒性にも優れます。
強靱な皮膜と強力な接着性能を持ち合わせていますので従来のEVA系ホットメルトに比べ1冊当たりの塗布量をかなり少なくする事が可能です。その結果、本 の見開きがよくなると同時に、細裂化し難いので紙のリサイクルにも貢献できる接着剤といえます。実際、『エコマークの「紙製の印刷物」』、『グリーン購入 ネットワーク(GPN)の「オフセット印刷サービス」発注ガイドライン』、『日本印刷産業連合会の「オフセット印刷サービス」グリーン基準』における【ポ リウレタン系ホットメルト接着剤】の適用を受けることができます。

このPURを使用するにあたり、空気中の湿気と反応すると言う性質から従来のホットメルト溶融供給装置ではなく、反応型ホッ トメルト専用の溶融供給装置が必要になります。また、PUR製本の塗布方式は、現在のところロール方式とノズル方式があります。ロール方式は従来のEVA 系ホットメルトと同じ(上の写真)塗布方法です。ノズル方式は本文に塗布するノズル(背糊ノズル、横糊ノズル)と表紙に塗布するノズルに分けられます。

PUR使用例
*PURの写真撮影にあたり株式会社小島製本様に御協力をいただきました。株式会社小島製本様は、1998年より(PUR製本)技術開発事業部を設立し、研究開発にご努力されながら多くの実績を積み重ねていらっしゃいます。尚、接着剤、設備等は弊社製品をご利用いただいております。
  PURホットメルトのイメージ画像

PUR製品は空気と遮断するためにフィルムに包装されています。バルクメルター(PUR専用溶解装置)にセットするときは、フィルムを開けて缶ごとセットします。PUR製品の容量は、1.5㎏入り、3㎏入り、18㎏入り、20㎏入り、180㎏入りなどがあります(右の写真は18㎏入り)。

  PURホットメルトのイメージ画像
PUR塗布部分
  PURホットメルトのイメージ画像
製本ラインから出た「本」はPURの反応が終了するまでの間、静置されます。その後、三方断裁されます。
  PURホットメルトのイメージ画像
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